真砂地区を水害から守る 鹿児島市水道局の実績が国交省から表彰
当協議会は、昨年度10月に開催された成人学級で「下水道(雨水)の役割と仕組み」についての座学とまち歩きを行ないました。
(当誌、令和2年11月号にて掲載 ※当時のホームページ記事はこちら)
その際に、取材した真砂ポンプ場を含む鹿児島市水道局の事業が9月10日、令和3年度(第14回)国土交通大臣賞〈循環のみち下水道賞〉の防災・減災部門で表彰されました。
国土交通省によると、循環のみち下水道賞は、健全な水循環、資源・エネルギー循環を生み出す21世紀の下水道のコンセプト「循環のみち下水道」に基づく優れた取組に対して功績を称える賞だそうです。
今回、受賞について鹿児島市水道局下水道部雨水整備室の大庭義文室長と甲斐利彦専門員にお話を伺いました。
受賞の事業件名は「低地区総合浸水対策緊急事業による床上浸水の解消とストック効果の発現」。平成19年度から23年度の間に真砂・鴨池地区だけでなく谷山から甲突川までの下水道(雨水)整備が評価されたものだそうです。
整備完了後は、雨水整備室が維持管理を担当。現在12人の職員で定期的に保守点検をして常に稼働できるようにしているそうです。
当事業で整備されたポンプ場は14箇所、その中でも真砂雨水ポンプ場は最大級の能力だそうです。
当初から事業に関わっている甲斐専門員にお話を聞くと
「50回以上も行なった説明会で地域の皆さんにご理解していただいたことは思い出深い。」
また、大庭室長は
「整備完了後、幸いにも床上浸水による被害は発生していません。受賞は、地域の皆さんのご協力と被害が発生していない実績が評価されました。最近は気候変動による雨の降り方が変化しているのでハザードマップ等を活用していただいて防災に関する準備の機会にしてほしい。」
と地域の安心安全への配慮のことば。
9月1日は「防災の日」、
8月30日から9月5日は「防災週間」、
9月10日は「下水道の日」
と今回の水道局の受賞は、時期的にも過去に浸水に悩まされた真砂地区の地勢的にも鴨池校区にとっては価値のある受賞だと思います。
事業計画から維持管理まで携わった鹿児島市職員の皆様、受賞おめでとうございます!